部屋に観葉植物を飾りたいけれど、日光が入らないから育てられない・・・。そんなお悩みをお持ちの方は多いのではないでしょうか。日光がなくても育つという「耐陰性」のある種類を飾るという手もありますが、種類が限られるのが難点。例えば、いま人気の多肉植物なんかは日光がないと育ちづらい植物です。
そんなお悩みを解決してくれるのが、「LEDライトで育てる」という方法。これなら、日陰になる部屋でも関係なく観葉植物を飾れるというわけです。でも本当にできるの?うまくいくの?そんな疑問符が浮かんでいる方も多いことでしょう。
そこで今回は、観葉植物がLEDで育てられる理由とメリット、注意点を紹介していきます。
本当にLEDで育てられるの?
まず気になるのは、本当に育てられるのかというところですよね。なぜLEDで植物が育つかというと、実は光の質が太陽光とほとんど同じなのです。光合成には「赤の光源」「青の光源」が必要ですが、基本的には市販されている白色のLEDで充分な光量を発する事ができます。ただし一部の植物は光合成欲求が強いため、その場合は赤・青の光を多く発する植物用LEDライトを使用するとよいでしょう。
LEDで植物を育てるメリットとは?
ではLEDで植物を育てるメリットには何があるでしょうか。これはやはり、「屋内でも好きな種類を育てられる」ことが最大のポイント。窓際など配置に試行錯誤する必要がなく、部屋のインテリアに幅を持たせることができます。また屋内であれば、当然害虫や天候に生育を左右される心配も少なくなります。とにかく“育てやすく”なるのがLEDによる生育のメリットなんですね。
また、LEDでなく白色電球で育てることもできますが、LEDだと電気代がおよそ5分の1、寿命は10倍近くになります。育てやすい環境をお値打ちに、かつ手間も少なく手に入れられることもメリットの一つなのです。
LEDで植物を育てるときの注意点
メリットばかりのLEDによる植物生育。とはいえ、やはり人工物ではあるので、使用の際はいくつかの注意点があります。
①適切な光量にする
植物の生育に必要なLEDの光量は、1,000~1,500ルクスほどが目安です。ただし植物の種類や環境によって左右されるので、あくまで目安として調整していきましょう。
②適切な距離をとる
当てる光が植物から近すぎると、葉が焼けてしまうなどうまく育成できないことがあります。上から全体を照らすようなイメージで設置し、適切な距離をとるようにしましょう。
③植物全体に光を当てる
LEDでの生育で最も注意するべきなのは、ムラ。光がしっかりと当たっていない部分があると、その部分だけ成長しなかったり、色が変わってしまうなどの問題が発生してしまいます。なるべく大きな電球を使用し、植物全体に光が通るよう設置の箇所や数を工夫しましょう。
④電気をつけっぱなしにする必要がある
植物の育成には1日12時間の光が必要と言われているため、基本的に日中は電気をつけっぱなしにしなければなりません。白熱電球より断然消費電力は少ないものの、やはり電気代はある程度かさんでしまうことを覚えておきましょう。
まとめ
いかがだったでしょうか。LEDで植物を育てられるのか疑問だった方、なんとなく難しいイメージがあった人も多いかと思いますが、初心者の方でもいくつかのポイントに気をつければしっかり育成できることがわかっていただけたのではないでしょうか。
とにかく便利&簡単なLEDでの植物育成。ぜひ試してみてください。