テレワークに“サテライトオフィス”という選択肢を。種類・メリットまとめ

新型コロナウィルス感染症対策として、取り入れる企業が急増している「テレワーク」という働き方。
とはいえ背景が背景なだけに、制度やルール、環境などの整備が不十分なまま、手探りで進めている企業も少なくないのではないでしょうか。
特に、自宅での作業環境には課題を抱えている方が増えています。PC関連設備やネット環境などが不十分だったり、小さい子どもがおりスペースを確保できなかったり。そして会社としてもそれを改善するための制度や体制の定まっていないケースが多いというのも現実です。

そんな中、にわかに注目を集めているのが「サテライトオフィス」。本社・支社など拠点となる職場から離れた場所に設置する、小規模のオフィスを指す言葉です。
今回はそんなサテライトオフィスの詳細、そして導入におけるメリットについて紹介していきます。

サテライトオフィスは、大きく分けて3種類！

まずサテライトオフィスは、設置する「場所」によって3つの種類に分けられます。

１つ目が、郊外型サテライトオフィス。名前の通り、都市部から少し離れた郊外に設置する小規模オフィスです。主に都市部に本社機能を持つ会社が、従業員の生活拠点が多い地域に設置する、テレワークの環境改善目的ではもっとも多い種類と言えるでしょう。

２つ目が、地方型サテライトオフィス。こちらは本社から離れた、地方の遠隔地に構える小規模オフィスを指す言葉。主に地方に拠点を設けて新規事業を起こしたり、新しい人材を登用する目的で使用されるオフィスです。こちらはテレワークが一般化したことで都市部に人材を集める必要がなくなり、増えてきているオフィスのかたちです。

３つ目が、都市型サテライトオフィス。都市部に構える小規模オフィスを指し、主に地方に本社を持つ企業が、都市部における営業拠点としての目的で使われます。

このように、設置する場所によって目的や戦略が異なってくるサテライトオフィス。特に郊外型、地方型についてはテレワークとの親和性が高いことがお分かりいただけるのではないでしょうか。

サテライトオフィスのメリットとは？

では、テレワークにおけるサテライトオフィスのメリットにはどのようなものが挙げられるでしょうか。
まずはやはり、在宅では不足しがちな作業環境を整えられることが挙げられます。デスクやチェア、PC環境。特にPC関連では、在宅では個人個人に支給するのが難しい機器であったり、セキュリティ上つなげることができない専用ネットワークやサーバーを整えることもできます。
また、少人数であっても複数人が集まって作業できることで、コミュニケーションが円滑になることもメリットと言えるでしょう。在宅勤務では全員が遠隔となることで、どうしても共有や相談の頻度、粒度が下がり、生産性の低下に繋がってしまいます。サテライトオフィスであれば口頭でのコミュニケーションが可能なので、作業効率を保つことができると言えるでしょう。

このように在宅勤務のデメリットを補いながら、「密」を避けることができたり、通勤時間を縮めることでワークライフバランスの向上をもたらすことができる、“いいとこどり”の施策がサテライトオフィスの設置なのです。