企業が取り組むべき、サステナビリティな活動とは?

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近年、耳にする機会が多くなった「サステナビリティ」という言葉。直訳すると「持続可能性」ですが、主に環境保全や人間社会の良好な状態を維持させようというテーマで扱われる言葉です。
企業として社会的責任を果たすにあたって、抑えておきたいサステナビリティ。今回は、実際の活動や取り組みにフォーカスし、サステナビリティの考え方を追究していきます。

CSRやSDGsとは何が違うの?

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サステナビリティとよく混同されがちな言葉にCSRやSDGsとがあります。実際の活動に触れる前に、これらとの違いを明確にしておきましょう。
まず、CSR。こちらは直訳すると「企業の社会的責任」。従業員の働きやすい環境を整えることであったり、法令を遵守するなどの内外に対する責任を広く指す言葉で、サステナビリティ同様、環境保全や人間社会の良好な維持についても内包されています。
基本的に方向性は同じですが、サステナビリティが個人や行政などを幅広く対象とした言葉なのに対し、より企業に特化した言葉がCSRと言えるでしょう。
一方のSDGs。こちらは「持続可能な開発目標」を指す言葉です。前提としてサステナビリティの考え方が大枠にあり、それを踏まえ国連サミットで2015年に採択された、具体的な17項目を提示したものなのです。サステナビリティな活動を目指す場合、この17項目に注目して指針を決めることで、より社会的意義のある活動になると言えるでしょう。

具体的な、“サステナビリティ”な活動とは

ここからは、実際に世の中の企業が取り組んでいるサステナビリティな活動をピックアップ。特に注目されている3つのテーマを軸に紹介していきます。

提供商品・サービスや、その生産過程がもたらす環境汚染の対策

近年、大手企業がこぞって取り組んでいるのが、提供商品・サービスや、その生産過程がもたらす環境汚染を防ぐ取り組み。
例えば、自動車業界。車の排出ガスは以前から大気汚染や地球温暖化に繋がるとして問題になっていましたが、電気自動車などの開発によりその排出を削減する目標が掲げられています。代表的な企業は日産で、2022年までに新車からのCO2排出40%減という数値を提示しています。
そのほか、ユニクロでは環境負荷を軽減する素材選びが掲げられていたり、スターバックスがストローをプラスチックから紙製に変えるなどの取り組みも話題となりました。

安全かつ適正な労働環境の確保

サステナビリティで掲げられているのは、環境保全だけではありません。安全かつ適正な労働環境の確保も、求められているテーマの一つです。
雇用している従業員の労働環境はもちろん、サプライヤーや顧客に至るまでがその対象。例えばスターバックスでは原料の調達についてフェアトレードを守ることを掲げていたり、三菱UFJフィナンシャル・グループでは石炭火力発電所へのファイナンス停止を策定しています。

社会活動への参加

あるいは、自社の生産活動や提供サービスとは直接関わりのない社会活動への参加を行なっている企業も多くあります。
例えば、花王では生物多様性保存であったり、動物実験反対の活動を推進。イケアでは、「IKEA Family 子ども募金」と呼ばれる、消費者が買い物をするたびに子どもの支援につながる取り組みを展開。
最近では、N I K Eの人種差別の現状を訴えるC Mも話題になりました。
企業が人格を持って道義的責任を果たすことで、消費者や従業員をはじめとしたステークホルダーの共感につながる時代が来ていると言えるでしょう。

まとめ

いかがだったでしょうか。サステナビリティな活動にはさまざまな種類がありますが、何よりも重要なのは、短絡的に他社の取り組みの真似事を行うのではなく、長期的な視野と自社の哲学を持ち、共感を得られる指針を決めて全ステークホルダーと活動を推進していくこと。まずは企業理念や企業指針の見直しから、サステナビリティの社会的責任を果たす企業を目指していきませんか。

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