◎ＤＩＹ、気負わず始めてみよう
ベランダに小さな庭を造りたい、もう一つのリビングのように使えたら素敵・・・そう思っても、ただ花やグリーンを置いただけでは殺風景な感じが否めませんよね。ベランダにあるのはコンクリートの床に武骨な手すり、排水溝、集合住宅なら火災の時などに隣家に避難するための隔て板などなど。素敵とはいいがたい雰囲気。
でも、これらはベランダの安全を守るために仕方がないものばかり。上手く目隠しして、見た目を変化させたいですよね。
ベランダを作り変える訳には行きませんから、いかに上手く目隠しするかが大切。そうなると小物を置いただけではムズカシイので、ちょっと大がかりですが全体をカバーする必要があります。
それじゃ無理、とあきらめないで。簡単に利用できるものがたくさんあるんです。ちょっと手を加えるだけで、見違えるようなベランダになりますよ。
◎ベランダをもう一つのリビングに。半アウトドアのリビングはいかが？
リビングに子供がはだしで出てしまうから、と毎日ベランダを雑巾がけする人もいます。そう、ベランダって部屋から直結した場所なんですよね。だから部屋の延長として、逆に「はだしで出られる」ベランダをめざしてしまうのもいいかも。
例えばベランダ全体をウッドデッキのように木の床にしてしまったら。ちょっとイメージしてみてください。コンクリートが木目になっただけでぐっと温かみが増しますよね。
木材を切って敷き詰めるのは大変だし、第一作業場がない・・・それならウッドパネルを敷き詰めるだけ、というのが手軽でオススメ。ウッドパネルは小さめサイズ、隣のパネルとかみ合わせる事ができるので安定します。まずはこれをある程度敷き詰めて、ベランダの無機質な感じを拭い去ってしまいましょう。
グリーンや花を置く場所を庭のように区切りたいなら、部分的にれんがを積んで花壇スペースを作ってもいいですね。広めに花壇スペースをとってその中にプランターを置いて、隙間をウッドチップやバークチップ(黒松や赤松の樹皮からできたチップ。大き目で丸みを帯びた形が特徴)で埋めるとどうでしょうか。リビングのような空間にちょっとした庭、居心地のいい半アウトドアのリビングが出来上がります。
手持ちのプランターを目隠しする木製のカバーを作って見てもいいし、手すりにペイントしたすのこを固定してウッドフェンス代わりとしても。作業が簡単なものを手作りしてみるだけで、あっという間に居心地のいい第２のリビングが出来上がります。
ここに小さなテーブルや椅子を持ちだしてお茶を楽しむのも良し。それだと雨の日や風の強い日にいちいちテーブル・椅子をしまうのが大変だと思うなら、ウッドパネルを敷いた利点を活かして厚手のラグを敷いて楽しむベランダリビングはどうでしょうか。下が木材だからひんやりしないし、ラグの上にクッションなどを持ちだしてもＯＫ。ピクニックみたいで気分もアガります。使わない時はさっとたたんでしまうだけ。テーブルを置くより気軽です。何よりラグの色合いがアクセントになって素敵です。
ウッドパネルはウエットタイプのフローリング用クリーナーシートでさっとお掃除可能。ここにラグを敷くなら、抵抗もないですよね。
◎ＤＩＹでベランダガーデニングを楽しむなら、注意したいのは水やりなどの動線
せっかくつくった半アウトドアのベランダリビング、お気に入りのグリーンを置いたはいいけれど、置いた場所では水やりができないとか、手が届かなくて水やりが面倒とか、こうなってしまうと楽しみは半減。お手入れが楽な方法もあらかじめ考えて置く必要がありますよね。
集合住宅の隔て板の部分に棚を作ったりしたらおそらく規約違反になってしまうし、いざという時の安全性を損ないます。ここは落ちても問題ないタペストリーをかけて置くだけにするとか、設置にはちょっと配慮と工夫が必要です。掃除のしやすさ、片付けの簡単さなどを考えて設置してみてくださいね。
