近年の観葉植物ブームの中で、「苔」を飾って楽しむ方も増えてきました。
苔とは植物の中でも、葉・茎・根の境を持たず、地面や石に張り付くように生長する種類を指します。そのこんまりとした愛らしい雰囲気と、卓上サイズでも育てられる気軽さが人気の秘密。
今回はそんな「観葉植物としての苔」について、おすすめの種類と飾り方について紹介していきます。
苔にはどんな種類がある?
まず、苔にはどんな種類があるのでしょうか。代表的なものを紹介していきます。
ハイゴケ
漢字では這苔、と書くハイゴケ。その名の通り、土手や岩の上で這うように生長します。
ハイゴケは高湿度と半日陰の環境を好む植物。部屋で飾るときは、窓辺など直射日光が当たる場所を避け、毎日霧吹きなどで水を与えてあげるのが育てるときのコツです。
その性質から、テラリウムでもよく使われています。
スナゴケ
苔というと、ハイゴケのように多湿な日陰で育つイメージを持つ方が多いかもしれません。しかしこのスナゴケは、日がよく当たる場所で育ち、乾燥を好む苔。ハイゴケと違い直射日光にも強いので、庭園など屋外を緑化したい場合によく使われます。
比較的どんな環境にも適応しますが、蒸れには弱いので頻繁に水やりをせず、表面が乾燥した段階で行いましょう。
ギンゴケ
こちらもスナゴケ同様、乾燥を好み直射日光にも強い苔。蒸れを苦手とするのもスナゴケと同じです。白みがかった薄い緑の色と、葉がいくつも重なったようなビジュアルが特徴。
苔を飾るなら「テラリウム」「苔玉」がおすすめ!
苔の楽しみ方として主流になっているのは、ガラス瓶など透明の容器に入れて育てる「テラリウム」と、苔で玉をつくる「苔玉」。どちらも、他の観葉植物と組み合わせて楽しめるのもポイントです。
まずテラリウムは、容器の中に石、土、苔の順で詰めることで作ることができます。お好みで他の植物やミニチュア人形なども入れて独自の世界観をつくりだすことができるのが人気の理由と言えるでしょう。
苔玉は、専用の用土を丸めて、周りに苔をつけていくことで出来上がります。これを土台として、観葉植物を植えるのがツウの楽しみ方。飾る植物の特性に合わせて、乾燥を好む植物にはスナゴケやギンゴケ、多湿を好む植物にはハイゴケでつくった苔玉と組み合わせてあげるのがおすすめです。
まとめ
いかがだったでしょうか。苔には様々な種類があり、楽しみ方もいろいろ。丈夫な種類であれば簡単に育てることができるので、ぜひ取り入れてみてはいかがでしょうか。