家庭菜園で手軽にプランターを使ったミニトマトの育て方をご紹介

ミニトマト プランター

ミニトマトはプランターでも十分に育てることができます。
さらに、管理方法が簡単ですので、初心者の方でも材料さえそろっていればすぐに栽培をスタートできます。
ミニトマトを育てる為のコツをご紹介しましょう。

初心者におすすめなミニトマトの栽培

時期や収穫具合で野菜の値段は常に変動します。
自分で野菜を栽培すれば、食費の節約にもなります。
野菜づくりというと難しそうなイメージを持ってしまいそうですが、大きな庭や畑がなくてもベランダで簡単に栽培が出来る野菜もあります。
その中でも簡単でオススメなのがミニトマトです。

ホームセンターなどでプランターと苗を購入すれば、誰でも簡単に育てることが出来ます。
簡単に育ってよく実がなるので、毎日プランターを見ただけでも何だかウキウキしてしまいそうです。収穫して洗えばそのまま食べられるので、とっても手軽です。

ミニトマトはリコピンやビタミンA、ビタミンC、ビタミンE、食物繊維などの栄養豊富ですし、美肌食やダイエット食としても最適です。
おやつ代わりに毎日食べても飽きないし、小さいのでお子さまも食べやすいのが魅力的です。
サラダにミニトマトを加えるだけで彩りを与えてくれますし、食卓でも大活躍になること間違いなしでしょう。
特にこれから夏にかけてトマトがおいしい季節になるので今から始められてみてはいかがでしょうか。

トマトの苗は4月後半頃から店頭に並んでいます。
色々な種類や糖度の異なるものがあるので、お好みに合わせて選びましょう。
ホームセンターだけでなく苗は通販でも購入可能で、苗とプランターがセットで売っていることもあるのでお店に行く時間がない人は通販のサービスを利用すると非常に便利です。

ミニトマトをプランターに植える前の準備

ミニトマトをプランターで育てる場合に必要な材料とその手順について説明します。

材料

  • プランター(高さと深さが30センチ以上のもの)
  • 鉢底ネット
  • 底石
  • 野菜栽培専用の土
  • トマト専用肥料
  • ミニトマトの苗
  • 支柱(高さ1.5メートル以上のもの)
  • 結束ひも

これらの材料を1つ1つ揃えるのは大変な場合は、必要な材料が全てセットになったミニトマト栽培専用キットなどもありますので、そちらを購入すると便利です。

ミニトマトをプランターへ植える手順

  1. プランターに鉢底ネットを敷いて、底石を3センチくらいの高さに敷き詰めます。
  2. 野菜栽培専用土をプランターに入れます。
  3. プランターにミニトマトの苗を植えます。花房を外側に向けて植えるようにします。2株以上植える場合は、深くて幅が70センチ以上のプランターに30センチ距離をとってミニトマトを植えつけます。
  4. プランターの底から水が出るくらいたっぷり水やりをします。
  5. 誘引のための支柱を立てます。ミニトマトの根を傷つけてしまわないよう気を付けながら、苗から8センチくらい離した所に支柱を立て結束ひもで結びます。

ミニトマトをプランターに植える場所や時期について気を付けておきたい点があります。最低5時間くらいは日当たりが必要なので、日当たりの良い場所を選ぶようにしましょう。
ミニトマトの植えつけの好ましい時期は、住んでいる地域によって異なりますのでタイミングに合わせて植え付けをしましょう。暖かい地域なら4月中旬~5月上旬、中間地域は5月上旬~5月中旬、寒い地域なら5月中旬~6月上旬がミニトマトを植えるのに適したタイミングです。

ミニトマトの育成適温は25~30℃なのでぜひ参考にしてみて下さい。

ミニトマトをプランターで育てる時の注意点

ミニトマトの栽培は比較的簡単ですが、育て方を間違えてしまうとちゃんと育たないこともあります。せっかく栽培を始めるからには、失敗なく美味しいトマトを育てたいものです。そのためにも参考にして頂きたい注意点をいくつか説明したいと思います。

プランター選びに注意

ミニトマトのプランターは必ず丸型で底の深いプランターを選ぶようにしましょう。草丈は150~200センチと大きく成長するので、底が浅いと育たなくなってしまいます。ミニトマトが成長するとツルの背も高くなるので支柱のセットも忘れずに行いましょう。

肥料をあげるのを忘れずに

ミニトマトを栽培する時は、野菜栽培用の培養土を使うのがオススメです。通常だと土と肥料は別々になっていますが、培養土なら肥料が含まれているので別で肥料を買う手間が省けます。ただ、培養土に配合されている肥料は1ヵ月ほどしか持たないので、1ヵ月が経過したら肥料を買って補充してあげるようにしましょう。その後の肥料の補充タイミングは記載された適切な容量に従いましょう。

ミニトマトのわき芽かきと摘心

ミニトマトにはわき芽が出てきてしまい、これを放っておくと栄養分が分散してしまい、ミニトマトの実付きが悪くなってしまいます。わき芽かきを定期的に行うようにしましょう。
また、ミニトマトのツルはそのままにしておくと2メートル近く伸びます。4花房までついた所で、その上の葉を2~3枚ほどつけたまま主枝をカットしましょう。これは栄養分を実に回すために行います。

ミニトマトは水のやりすぎに注意を

ミニトマトが枯れてしまう原因の1つに水のやりすぎがあります。毎日むやみに水をやるのはミニトマトにとって良くありません。土の表面が乾いた時に、鉢底から水が出るまでたっぷりあげるのが基本です。

ミニトマトの苗を選ぶポイント

ミニトマトを育てる前に、苗選びが重要になります。
せっかく育てるのであれば元気でしっかりとしたミニトマトの苗を選ぶべきです。
しかし、具体的にどういったポイントを見て選ぶと良いのでしょうか?
分かりやすい選び方のポイントについてご紹介します。

ミニトマトの葉の数

苗を見た時に葉の数を数えてみましょう。
本葉が7~8枚以上あると良いです。
また、子葉が付いているとなおさら良いので、子葉が付いている苗を探してみましょう。

ミニトマトの茎の太さ

茎の太さがある程度太く、しっかりしているととても丈夫に育ちます。
あまりにもひょろっとしているものは元気も無いので気を付けましょう。
また、茎の部分を見た時に毛が生えているかと思います。
その毛が長くて密集している苗は元気な証拠です。
植物の毛は外敵から身を守るためのものなので、毛が少なく短いような苗は外敵から身を守ることもままならなくなってしまいます。

ミニトマトの本葉と本葉の間隔

茎から本葉が出て、またそこから茎が伸び上に本葉が出来ていきますが、この本葉と本葉の間にある茎の間隔が短いものを選びましょう。
この間隔が長いと、茎や枝ばかりが長くなってしまい、トマトの実がなりにくくなります。

ミニトマトの花

販売されているミニトマトのの中には花が既に咲いているものもあるかと思います。
花が咲いているものがあれば、その花の大きさも見ておきましょう。
花が大きいものだとその分実も大きく育ちやすいです。

販売されているミニトマトで花が咲いていないものを選んだ場合、必ず植え付けは花が咲いてから行うようにしてください。
ミニトマトの花が咲いていない内にプランターなどに植え付けてしまうと、茎や葉の方が大きくなりやすく、最初に咲いた花には実が付かなくなってしまう可能性があります。

これらのポイントに気を付けて選ぶと、元気なミニトマトの苗をゲットすることが出来ます。

ミニトマトの害虫対策

ミニトマトは美味しいためか、害虫にも人気の植物と言えます。
害虫の対策をしっかりしておかないと、ミニトマトがなりにくかったりもするので気を付けましょう。
ここでは、ミニトマトによく発生する害虫についてや、その対策方法についてご紹介します。

オオタバコガの幼虫

葉や実に小さな穴が空いている場合はオオタバコガの幼虫がいる可能性があります。
葉や実だけでなく、茎や蕾も食べてしまい、しかも実の中に入り込んでしまうこともあります。
この幼虫は、殺虫剤を使えばいなくなることはなく、むしろ殺虫剤をよく使っているものに多く発生してしまうのです。
ですから、殺虫剤を使わない無農薬での栽培をすることで幼虫を駆除することが出来ます。

トマトハモグリバエ

葉に白い筋が出ている時は、トマトハモグリバエが発生している可能性があります。
この白い筋は葉に潜り込んだトマトハモグリバエが葉の中を食べてしまい、それによって白い筋を作り出しているのです。
この害虫は天敵でもある益虫類、特にヒメコバチが少ないことで多く発生してしまいます。
また、肥料のやり過ぎでも発生しやすくなるので、肥料の数を減らすことが大切です。

アブラムシ

ミニトマトだけでなく、様々な植物に寄生してしまうことでも有名なアブラムシは、葉や花、実、茎などに吸汁した跡を残しています。
また、植物にくっついていることも多いので、見つけたらすぐに駆除するようにしましょう。
アブラムシが近寄らないようにするためには、窒素系肥料の量をあまり与え過ぎないようにすることが大切です。
窒素系肥料を与えることで植物にアミノ酸が豊富に作られるのですが、このアミノ酸がアブラムシにとっての好物なのです。
さらに、防虫ネットを掛けたり、太陽光を植物全体に浴びせられるようにシルバーの反射するシートを敷いておきましょう。
これだけでアブラムシが消えている可能性があります。
また、牛乳と水を1:1で割り、それを霧吹きに入れてアブラムシに吹きかけるとアブラムシは息が出来なくなります。
あとは水で流せばアブラムシを駆除することが出来るので、ぜひ試してみましょう。

タバココナジラミ

ミニトマトの葉の裏に小さい白い虫が付いている場合があります。
これはタバココナジラミといって梅雨の時期から夏にかけて発生する害虫です。
タバココナジラミは1匹でいることはなく、発生する時は大量に発生する場合が多いです。
乾燥した年によく現れてしまいます。
駆除方法としては、農薬を使わず、薬剤による治療を行うようにしましょう。

この他にもヒラズハナアザミウマやトマトサビダニなど、様々な害虫が現れてしまうことがあります。
害虫対策としては、窒素系の多い肥料を与えすぎてしまうと、害虫が増えてしまう場合があります。

ミニトマトに元気があまり無いからといって肥料をあげすぎてしまうと害虫問題が発生してしまうので気を付けましょう。
また、まだ植え付けていない苗をそのまま放置していると、成虫がやってきて卵を産み付けてしまう恐れがあります。
そうなると害虫の被害は確実になってしまうので、苗には防虫ネットを被せるなどの対策をするようにしましょう。

ミニトマトをプランターで作ることは意外と簡単なのですが、それでも害虫などの問題も発生してしまいます。
きちんとした対策を考えることで、ミニトマトを育ててみましょう。

ミニトマト プランター

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