DIYブームの今、板やすのこなど木材を使ったインテリアをつくる方が増えています。よりおしゃれで、部屋や庭の雰囲気に合わせた作品にするなら、やはり塗装は必須。でも、やはり組み立て以上にハードルが高く、「うまくできるか心配・・・」「どんなものを使えばいいかわからない・・・」などとためらっている方も多いのではないでしょうか?
もちろん上級者向けの塗装もあるのですが、初めての方でもできるカンタンな塗装もあるんです。今回は、そんな易しい塗装の種類と方法を紹介していきます。
塗装ってどんな種類があるの?

そもそも、塗装にはどんな種類があり、どんな目的で使用するのでしょうか?ひとくちに塗装と言っても、着色したい場合、ツヤ出しをしたい場合、耐久性をつけたい場合など、目的に合わせたさまざまな塗料が販売されています。作りたいデザインや用途に合わせて、最適な塗料を選びましょう。
代表的な塗料の種類と特徴
塗料の種類で代表的なのは、ステイン、ニス、ワックス、ペンキの4つ。それぞれどんな特徴があるのか、紹介していきます。
■ ステイン
ステインは木材の内部にしっかり染み込む、木目を見せつつもはっきりと着色したいときに使用する塗料。ただし保護効果はなく汚れや水に弱いので、このあとに紹介するニスやワックスを重ねて使用するのが人気です。
■ ニス
こちらは木材の表面に強い膜を張り、コーティングしてくれる効果があります。熱や水、汚れにも強いので、作品を長く使いたいのであればぜひ使用したい塗料。また着色タイプのものもあり、それを2回塗りするのが最も簡単な塗装と言われています。ただ、しっかりと色をつけたい場合は、ステインで着色したあとに上塗りをするのがおすすめです。
■ ワックス
木材の内部に浸透し、表面に薄い膜を張ることで保護してくれる効果があります。ニスと比べると保護機能がやや低く、熱や水にそれほど強くない代わりに、木目や木の肌触りを残してくれるやさしい塗料といったところでしょうか。また、着色の効果も他と比べて薄いので、しっかり塗装したいときはステイン塗料に重ねて使うのがオススメです。
■ ペンキ
木目を活かした風合いとなる他の3つと異なり、ペンキは表面を完全に覆うような仕上がりになります。より自由な塗装が可能になる反面、色ムラが出やすいため上級者向きと言えます。
油性・水性の違い
どの塗装剤も基本的に、油性のもの、水性のものがあります。その名の通り油が入っているものが油性、水が溶剤となっているものが水性。塗料について、「シンナー臭い」という印象を持つ方も多いかと思いますが、それは油性の特徴です。油性の方がしっかりと染み込み、光沢が出やすいというメリットがありますが、臭いが苦手な方は、水性を選ぶとよいかもしれません。
初めての方にオススメ!ステイン × ブライワックス
ここまでさまざまな塗料の特徴を紹介しましたが、目的に合っているだけでなく、「カンタンにできるか」というのも大事なポイントですよね。
そこでおすすめしたいのが、先ほど紹介したステインと「ブライワックス」の組み合わせ。
ブライワックスは、ワックスの中でも人気が高く、なんと英国王室も愛用しているという塗料。
木目を強調しながらしっかり保護してくれる、さらに着色も可能な万能ワックスなのです。
カンタン!塗装の4ステップ
ステイン&ブライワックスの塗装は本当に簡単。
時間もほとんどかからず、サイズの大きいものでなければ1時間ほどで全行程を終えられます。
- 紙やすりで木材の表面を整える
木材は、綺麗に切られていても表面はザラザラ。まずは紙やすりで整えましょう。 - 木材にステインを塗る
不要な布を使い、さっと表面を染めるようなイメージでステインを塗っていきます。
塗ってから5分ほどで、布で拭いて馴染ませましょう。 - 木材にブライワックスを塗る
こちらも不要な布で塗っていくだけ。塗ったあとは30分ほど乾燥させます。 - ワックスを磨く
あとは仕上げ。タワシ、布の順で磨けば完成。
これならできそう・・・そう思った方も多いのではないでしょうか?
でも、実際にどんな仕上がりになるのか気になりますよね。
そこで、SNSで見つけた実際の作品をピックアップしました。
こんな作品に!実例① テーブル
まずは定番、テーブルでの使用例。
はっきりとした木目とツヤで、ヴィンテージな雰囲気を演出しています。
こんな作品に!実例② 壁面インテリア
すのこを壁面インテリアとして活用しているこちらの作品。
鮮やかなツヤと絶妙な色合いで、優しい雰囲気ながらも存在感バツグン。
観葉植物とも相性バッチリです。
まとめ
ハードルが高いと思いがちな塗装ですが、塗料をしっかり吟味すれば、特別な技術がなくとも素敵に仕上げることができます。
今まで一歩踏み出せなかったあなたも、ぜひトライしてみませんか。