女性の社会進出が目覚ましい昨今、これまで以上に女性社員の従業員満足度を重視されている企業も多いのではないでしょうか。
従業員満足度(ES)には、給与や福利厚生の充実度、人間関係、企業風土など様々な要素が影響を与えますが、中でも女性が重視する傾向にあるのが「職場環境」。
しかしながら、実際は約4割もの女性が職場環境に不満を抱いていると言われています。働く女性が増えているのに、オフィスの設備は男性目線でつくられた時代のまま・・・というケースも多いのです。
では、「女性目線の職場環境」とはどんなものなのでしょうか?取り入れたいけどわからない・・・そんな方のために、女性が快適に働くことのできる設備や工夫を紹介していきます。
トイレ・化粧室の設備
最も重要なポイントと言われるのが、実はトイレ。意外に思われる方もいるかもしれませんが、女性にとってのトイレとは、化粧直しや身だしなみチェック、食後の歯磨きにも利用する大切な場所。トイレの清潔感や設備の充実度は、仕事のモチベーションにも影響を与えると言ってよいでしょう。
そんな女性が喜ぶトイレの条件はこちら。
- ウォシュレット・ビデや、音姫がついている
- 便器を拭くクリーナーがある
- 荷物や上着を置くスペースがある
- 手洗い場にハンドペーパーがある
- パウダールームがある
- 全身鏡がついている
化粧や身だしなみに関わる設備はもちろん、清潔感を重視する、荷物が多いといった女性ならではのポイントも多く見られますね。そのほかにも、ストッキングが伝線したときフィッティングボードで着替えられる、人の多いオフィスやビルの共用トイレであれば個室の数が多い、といった条件も揃っているとさらにgoodです。すぐに取り入れられるものは多くないですが、事務所移転や自社ビルのリニューアルの際はぜひ参考にしてみてください。
給湯室や休憩スペースの設備
女性はお弁当を持参する人、外食せず社内でランチをする人も多く、給湯室や休憩スペースに冷蔵庫・電子レンジがあると喜ばれます。電子レンジでお弁当を温める、冷蔵庫にサラダを入れておくなどの使い方ができるので、ランチの幅が広がるのです。
また、落ち着いてくつろげる休憩スペースがあるとさらによし。コーヒーマシンの設置や、ヒールを履く女性のために靴を脱げるスペースをつくってもよいでしょう。
空調やニオイ対策
女性が不満を抱きやすいのが、ニオイや空気。特にタバコは要注意です。女性の喫煙率は男性の3分の1と言われており、敏感な人も多くいます。分煙や禁煙にするのはもちろん、喫煙ルームの入り口に消臭スプレーを置いて喫煙者の方から気を配ってもらう、という取り組みをする企業も。こちらは大掛かりな設備が必要なく、すぐに取り組める方法なので、ぜひ試してみてください。
また、オフィスの乾燥や汗のニオイも不快に感じられてしまいます。対策にはやはり空気清浄機が便利ですが、加湿機能や脱臭効果のあるものを選ぶとより有効です。
オフィスデザインの工夫
やはり女性は綺麗でおしゃれなオフィスで働きたいもの。男性よりも、空間やデザインを重視する傾向にあります。
では、女性が働きたい!と感じるオフィスデザインとはどのようなものなのでしょうか?
カフェのようなインテリア、おしゃれな壁紙などさまざまな声があがるかと思いますが、ワタベウェディング・日経ウーマンオンラインによるアンケート調査では、希望のデザインとして「植栽が適度に配置されていて、木の温もりを感じるナチュラルなデザイン」を選んだ女性が約60%。
白黒のスタイリッシュな色合いや、明るいポップなデザインよりも、ボタニカルでナチュラルな雰囲気を求める人が多いのです。
また観葉植物はおしゃれなだけでなく、空気の清浄効果がありニオイ対策に繋がったり、集中力を高める効果があるなど、メリットがたくさん。レンタル・リースのサービスもあり比較的安価に取り入れられるインテリアでもあるので、ぜひ試してみてはいかがでしょうか。
※出典:PR TIMES(https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000252.000011086.html)
まとめ
いかがだったでしょうか?やはり女性ならではの習慣や考え方もあり、男性の目線だけでは気づかないことが多いのではないでしょうか。ですがこれからの時代、やはり女性の活躍が業績の鍵を握ります。ぜひあなたのオフィスにも女性目線を取り入れ、男女ともに働きやすい環境をつくっていきませんか。