社会的に「働き方改革」が叫ばれる中、自社の勤務制度や福利厚生を見直しはじめている経営層・管理職の方は多いのではないでしょうか。
とはいえ、急に残業を減らしたり、給与を大きく上げるなど大きな改革を行うのはやはり無理があります。
そこで今回は、従業員や求職者の関心を惹く“インパクト”重視の働き方改革事例をピックアップ。話題を呼ぶユニークな手法を取り入れ、自社の姿勢をアピールしてみませんか。
仮眠制度
眠いと感じたタイミングで、いつでも仮眠が取れる制度を導入している企業があります。睡魔に襲われていると、どうしても生産性が落ちてしまうもの。そんな“ダラダラ業務”を防ぎ、メリハリをつけて働けるよう支援する制度なんですね。
さらにこの制度を、全社員での会議や研修でもしっかりと用いることで、習慣化させている企業もあるようです。
専業禁止制度
終身雇用が当たり前の時代でなくなったことで、副業を許可する企業は増えてきています。が、さらに先を行く「専業禁止」の制度を取り入れるところも。副業を推奨どころか、規則化してしまう先駆的な取り組みですが、従業員が主体性を持ってキャリアを描けるようにする狙いがあります。
「イクメン」支援制度
女性を対象とした育児休暇や支援制度は現在、多くの企業が取り入れいれていますが、共働きの家庭の増加に伴い、男性が積極的に育児に関わることも増えてきました。そんな家庭を大事にする「イクメン」のモチベーションアップのため、支援制度を導入する企業も出てきています。
例えば、配偶者の出産日前後の数日間に休暇を取れる制度。あるいは、在宅勤務を認める企業もあります。
さらに、このような育児支援制度を「取得しやすい」環境を整えているところも。都度議論を重ねて条件を緩和して行ったり、休業を終えた社員に記念品を贈呈することで、取得を推奨している姿勢を示しているのです。
シフトの細分化
こちらは、病院や介護施設などシフト制の企業で活用できる取り組み事例。とある病院では、日勤・夜勤がいずれも3交代制のシフト形態だったところを、日勤を6、夜勤を8の交代制にまで細分化。看護師がそれぞれの事情に合わせて柔軟に働けるように改革を行いました。
すると、ライフスタイルのズレによって退職せざるを得ないケースが減少し、離職率が低下。大きな成果をあげたということです。特に女性が中心の職場の場合、家庭や子育てと両立しやすいこのシステムは有効かもしれませんね。
社内の “緑化”
こちらは、オフィスのハード面の改善施策。時代に合わせたIT環境などの改善だけでなく、インテリアに目を向ける企業も増えてきています。特に、観葉植物を用いた「社内緑化」は、植物の効果で癒しや集中力のアップにも繋がるため、取り入れる企業が増えてきています。
来客時にも清潔感や落ち着いた印象を与えることができ、一石二鳥の施策です。
まとめ
いかがだったでしょうか?時代の流れに合わせて、柔軟な制度を取り入れる企業が増えてきていることがわかりますよね。勤務形態や従業員の属性によってさまざまな改革の方法が求められますが、きっとヒントになる事例があるのではないでしょうか。
ぜひ、あなたの会社の課題を見極め、ユニークながらも適切な制度を取り入れてみませんか。