植物は基本的に暖かい気候を好むもの。寒冷地域にお住まいの方などは、植物を購入したり育てはじめるにあたって「寒さに植物が耐えられるだろうか・・・」と不安な方は多いのではないでしょうか。
そこで今回は、気温が低い環境でも植物を元気に育てるためのコツについて紹介していきます。
観葉植物は氷点下でも耐えられる?
まず、寒さの基準の一つとなる「氷点下」において、観葉植物は耐えられるのでしょうか。
結論から言うと、観葉植物として多く流通している種類で、氷点下に耐えられるものはほとんどありません。
というのも、観葉植物は基本的に熱帯地域が原生の場合が多く、そもそも氷点下を生き抜けるつくりとなっていないのです。挙げるとすれば、オリーブは氷点下でも耐えられる種類があったり、0度までであれば他にも耐えられる植物がありますが、基本的には“氷点下の環境にさらさない”ことを原則。普段ベランダや庭に飾っている場合は、あたたかい部屋に移動させてあげるのが無難です。
冬でも耐えられる、寒さに強い植物は?
氷点下とまではいかずとも、冬の寒さに強い植物は多くあります。そのような種類を選べば、玄関など室温が低くなりがちな場所でも安心ですし、気温がそこまで下がらない地域であれば外で飾り続けられます。
ここからは、0〜3度ほどまでであれば耐えることができる、寒さに強い観葉植物を紹介していきます。
シェフレラ
楕円形で肉厚の葉を、手のひらを広げるようにつけるシェフレラ。とっても愛らしい雰囲気を持った植物です。0〜3度の寒さに耐えられるだけでなく、暑さや乾燥にも強い丈夫さがシェフレラの特徴。季節や気温をあまり気にせずに育てることができます。
ただし寒暖の差が激しいと葉が落ちてしまう場合があるので、冬は窓辺などに置かず部屋の奥のほうで育ててあげるのがおすすめです。
ユッカ
細長い葉を天に向かってつけるユッカ。別名、青年の木とも呼ばれます。大きく育つインパクト十分な植物なので、これ一つ飾るだけでも部屋の印象を変えてくれます。
南国の雰囲気がただいますが、意外にも寒さに強く、こちらも0〜3度まで耐えることができる植物。さらに、「耐陰性」と呼ばれる日光が少なくても育つ性質を持っているので、初心者の方でも育てやすいのもポイント。
シュガーバイン
細い枝と小さな葉で、可愛らしい印象を与えるシュガーバインですが、こちらも意外に寒さに強い植物。さらに耐陰性も持っている育てやすい植物です。爽やかな雰囲気なので水回りに飾るのもおすすめですが、高温多湿の環境には弱いため風呂場などは避けた方がよいでしょう。
まとめ
いかがだったでしょうか。氷点下でも耐えられる植物はかなり限られてしまいますが、0度以上であれば幅も広がってきます。気温が氷点下まで下がる地域にお住まいの場合は、冬は家の中で育てることをぜひ検討してみてください。