これだけは知っておいて! 壁面緑化のする時の心構え4つ

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外壁をツタが覆っている住宅やビルって素敵ですよね。
建物の壁面に植物をはわせることを「壁面緑化」といいます。
壁がむき出しの家よりもなんとなく温かみがありますし、建物自体が何かを主張しているかのようです。
もし商業ビルならば壁面緑化をしているだけで広告塔になりますね。
ここでは、壁面緑化のメリットとともに、それを始める前にぜひとも知っておいてほしい注意点を紹介します。

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地球温暖化の防止や省エネ対策の重要性が年々高まるにつれて戸建てやマンション、ビルを問わず、壁面緑化が注目されてきています。
というのは、直射日光が建物に当たらなくなるために外壁の温度上昇が抑えられて空調費用が削減できますし、植物が発する水蒸気が気温を下げてくれる効果も期待できるからです。
しかも植物は二酸化炭素を吸ってくれるのですから本当にありがたい話です。
「壁面緑化はヒートアイランド対策である」として補助金を出す自治体もあるほどなのです。
そして見た目の癒やし効果もあるとなれば、注目を集めるのも当然のことです。
「わが社も」「うちの壁も」と壁面緑化を考えはじめている方も多いでしょう。

■初期費用だけじゃない! 意外にかかる管理費用

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メリットばかりと思われがちな壁面緑化にも注意してほしい点がいくつかあります。
「こんなはずではなかった……」と青ざめる前に、壁面緑化の注意点についてもしっかりとチェックしておきましょう。

・メンテナンス費用

壁面緑化は設置時に費用がある程度かかることはもちろん念頭に置いているでしょう。
ネットやワイヤーはもちろん、それを固定する部品なども必要ですし、水やりシステムを導入するとなったらさらに工事費用などが発生することもあります。
また、ある程度壁面緑化が完成したとしても、今度はメンテナンスにも意外に手間や費用がかかります。
緑化が進むにつれて建物全体の重量が増加したら、建物全体の構造強度を上げる必要性も発生するでしょう。
壁の強度や耐震性を考慮する必要もあります。
なかなか素人には考えが及びませんね。

・植物の手入れ

町で見かけるおしゃれに壁面緑化された建物はきちんとお手入れがされているものがほとんどです。
理想の外観と効果を得るためには、植物のこまめなお手入れは欠かせません。

壁面緑化の規模にもよりますが、無造作にやっておけばいいというものではないのです。
特に施工直後は根つきが不安定ですのでまめに見てあげましょう。

水やりの量やタイミングは植物の種類、季節、環境によって変わってきますし、肥料も生育に大きく影響します。
適切な肥料を調べ、タイミングよく与えることも忘れずに。
美しい形を維持するためには剪定も必要です。
理想的なのは春と秋の年2回です。

・害虫駆除

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見た目も美しい壁面緑化ですが、葉っぱに害虫などがついてしまう可能性はいなめません。
窓から虫が見えたら気になって仕方がありませんね。
病害虫対策としては、年数回の薬剤散布を行うことが望ましいのですが、住宅地や都市部では難しいことも。
害虫が発生した時のみ散布するのがいいでしょう。

・周囲への配慮も忘れずに

成功すれば見た目に美しく環境にも配慮した壁面緑化となりますが、うまくいかないと景観が損なわれてしまうほか、あまりに管理がずさんな場合は周りに迷惑をかけてしまうこともあります。
ですからメンテナンスの手を抜くのはいただけません。
枯れ葉のお掃除はまめに行いましょう。
壁面緑化で人気がある種類には枯れやすいものがあるので要注意。
枯れ葉で排水溝が詰まってしまうと大きなトラブルに発展する可能性があります。
また、薬剤を散布する時には周囲へ事前連絡するといった配慮も忘れずに。

壁面緑化は外壁温度を下げてくれるヒートアイランド対策にもなり、癒やしの効果もありますが、手間と費用が掛かることも確か。
個人の住宅を壁面緑化する際には、自分自身が「グリーンが好きか」も大きな決め手となるでしょう。
いつまでも美しい壁面緑化をキープするために、施工からメンテナンスやアフターケアまでプロにお任せするする手もあります。
まずは、良い点とコスト面をてんびんにかけてじっくり考えることが必要ですね。

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