飲食業界において、従業員の離職率は大きな課題。昨今の人材不足も相まり、なかなか充足せずに頭を抱えている経営者や管理者の方も多いのではないでしょうか。
事実、売上はあがっているのにスタッフがおらずに閉店する店舗、求人募集に予算を多く使ってしまい、利益が上がらない店舗も多くあります。
今や、スタッフの離職防止が業績に直結すると言っても過言ではありません。
そこで今回は、飲食店における離職防止の施策を紹介していきます。
長時間労働の改善
やはり、飲食店において離職の原因となりがちなのが、長時間労働。
それこそ人材不足が引き起こす原因にもなる問題ですが、思い切った決断で改善に成功した企業もあります。
ある焼肉チェーンでは、全店舗でランチ営業を廃止。結果として従業員満足度が飛躍的に上がり、現在は90～95％の人材定着率を誇っています。
「アルバイト戦略」の実施
2019年1月の調査で、有効求人倍率が東京都と並び全国１位という人材不足が続く福井県。そんなエリアで成長を続ける、とある飲食店は、「アルバイト戦略」をその理由としてあげています。
具体的には、
・大学があり、学生が多く住むエリアに絞り込んだ出店戦略
・給料即日払いの実施
・就職活動を迎えた学生に対する、地元企業を集めた「就職セミナー」の実施
など。
出店計画から待遇面まで、とにかくアルバイトの充足や満足度アップにこだわった施策を展開しています。
実はこれ、同時に社員の離職防止の策でもあります。
アルバイトが少なければ当然社員の負担が増え、ESの低下や業績の悪化につながります。つまりアルバイトを充足することで、社員が店舗運営を行いやすい状況を作っているのです。
空間緑化という選択肢
店内の雰囲気によっては、植物をインテリアとして配置する「空間緑化」も有効です。リラックス効果や空気清浄効果があり、顧客満足度の向上につながることは知られてきていますが、実は従業員満足度の向上にも有効。ストレスの減少や集中力を高める効果があるので、オフィスでも取り入れる会社が増えています。
自然の力を借りて、知らず知らずのうちにモチベーションを上げてくれる方法です。
まとめ
いかがだったでしょうか？とにかく求人に予算を割く、報酬を上げるなどの策では改善されなくなってきている、飲食店業界の深刻な人材不足。
しかし、思い切った決断やちょっとしたアイデアで離職防止、人員の充足に成功している企業も多くあります。
ぜひこの記事も参考に、あなたのお店の人事戦略も見直してみてください。
