近年、従業員のモチベーションや定着率向上をはかるのための指標として注目されている「従業員エンゲージメント」。似た言葉に従業員満足度がありますが、従業員エンゲージメントは会社から従業員に与えられる充足度だけでなく、会社への愛着や貢献の意思も加味した指標。故に、顧客の満足度や自社の売上、ひいては業績に直結するのです。
今回はそんな重要指標、従業員エンゲージメントの、実際の改善事例をご紹介します。
理念の「実践」に関する議論の機会
独自の企業理念が注目されている、有名コーヒーチェーン。その理念に共感した多くの人材が集まるほど世に浸透していますが、ただ掲げるだけでなく実践にこだわった取り組みを行っています。それは従業員や各エリアの責任者が集い、理念に紐づけてフィードバックを出し合うというもの。常に理念を意識する仕掛けがあるからこそ、従業員に浸透し、企業ブランディングにつながっていると言えるでしょう。
「ピアボーナス」の導入
今、急成長している某アプリ会社では、「ビアボーナス」と呼ばれる、各社員同士がチップのように報酬を送り合う制度を導入。遠方の同僚とも繋がれるきっかけになったり、周囲に認められている自覚を得ることができるなどのメリットがあり、多くの社員のモチベーションが上がったようです。
また、自社を想起させる独自の名称をつけることで、愛着を高める仕掛けも忘れていません。
仕事のマンネリ化を防ぐ！「20%ルール」
世界で最も影響力を持つ企業の１つと言われる、あるIT企業では「20％ルール」と言われる制度を導入。この20％とは、業務時間のうち「ルーチンワークでない業務を行う」ことに充てる時間を指しています。つまり、仕事のマンネリ化を防ぎ、業務のゆとりや新たな気づきを創出しようという仕組みです。実際に、この制度の導入により従業員一人一人の思考性が高まり、アイデアが生まれやすくなったとのことです。
社内の「緑化」という選択肢も
こちらは、近年多くの企業で取り入れられている施策。観葉植物を用いた「社内緑化」は、集中力の向上やリラックス効果をもたらすため、快適かつ効率的な業務に繋がります。
来客時にも清潔感や落ち着いた印象を与えることができ、一石二鳥の施策です。
まとめ
いかがだったでしょうか。今、世間で注目されている企業は、何らかの形でエンゲージメントを高める施策を実行しているケースが多く見られます。その事実こそが、従業員エンゲージメントが会社の業績に大きく寄与することの証明とも言えるでしょう。
ぜひこの記事も参考に、従業員エンゲージメント向上の施策を導き出してみてください。
